AGA治療にも限界があります。最後の砦「カツラ」に関して
Written by on 2015年5月8日
カツラと聞くと嘲笑の対象のようにおもわれ薄毛で悩んでいても躊躇してしまう方が少なからずおられるといいますがそれでもカツラによる精神的な作用はとても大きいといえるでしょう。今日のAGA(男性型脱毛症)をはじめとした脱毛症は通常効果が出るまでに長い治療期間が必要であることが多く、個人個人の社会的環境と頭皮の状態、年齢や家族代々の遺伝などによりそれぞれ違いますが治療を始めてすぐに効果が出ることは稀で、半年から4・5年の期間、もしくは効果がまったく表れない場合もあり薄毛の状態が続くためそれがまたストレスになって脱毛症が進行するといったような症例もあり対人関係における薄毛のインパクトが強いというのは万人の認めるところです。薄毛の方ご本人もたいてい非常に精神的に見た目を気に病んでいる方が多くそれを一時的に、また継続的に解決する治療とは違った処置としてカツラの着用は非常に有効であるといわれています。
カツラは古くはエジプトより、日本では西暦約800年ごろ年醍醐天皇の時代よりカツラが使われていた記述があり、現在に至っては遺伝的な脱毛症だけでなく薬の投与による副作用やファッションの一部としてのウィッグなど様々なカツラがつくられその技術もどんどん進歩しています。薄毛対策としての昔の男性用カツラはベースが絶対に見えてはいけないもので毛髪をたくさん植えてベースが見えないようにするようなものであり少量の髪を増やすことは難しく地毛になじみずらいことがあり、特に生え際の不自然さが際立つので生え際を見せるスタイリングはできずヘアスタイルを楽しむことはできませんでした。
現在はスキンベースカツラ(頭皮に見えるベースのカツラ)の登場で生え際の見えるヘアスタイルや髪のボリュームを自然に増やすことも可能になり、素材もポリウレタンまたはさらに極薄の0.03mmから0.06mmのものは極薄のシリコンを使用して従来の1mmから1.5mmのスキンベースカツラよりも装着すると毛髪と頭皮の境目が透けて見え本当に頭皮から髪の毛が生えているような質感を出すことができるようになり、またスキンベースカツラをネットベースカツラと組み合わせたカツラを使用することでさらにわかりずらいというメリットがあり部分用全体用ともに大変高いクオリティーです。スキンベースカツラのデメリットはその耐久性です。スキンベースカツラの0.03mmタイプのものは専用の接着剤で装着し、使用する環境や取扱いの仕方で変わりますが極薄ののカツラは3日から14日で取り換えるいわば使い捨て、0.06ミリタイプのものは接着テープでの装着が適しており通常の使用で約1年での買い替えが必要となります。またネットベースのカツラはネットのメッシュ状網目の上に髪の毛を植えた状態のもので、テープでの装着が望ましいですがすべての装着方法で使用でき網目の形状もその厚さもさまざまですが通常は1年間程度の使用で買い替え交換期間となります。
ネットベースカツラは自分の毛をメッシュの網目から引き出して混ぜてスタイリングできるのでより自然にボリュームアップができ特に女性のAGA・びまん性脱毛症の方にたいへん人気の商品です。またベースを混合にして生え際や頭頂部に合ったタイプのカツラを使用することにより自然なスタイリングが可能となりましたがそのカツラのベースに合ったメンテナンスとケアをしなければならず、耐久性も個々のカツラでちがうためメンテナンス費用が掛かることもデメリットと言えるでしょう。
カツラは高価な商品であるため、カツラを購入するときは自分の希望するヘアスタイル、地毛と頭皮の状態やその範囲とどのくらいの髪の量が必要なのかをよく検討し費用と用途にあったベースのカツラを購入するようにしましょう。また信頼のおける購入場所で選ぶことも重要です。
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