AGA治療にも限界があります。最後の砦「カツラ」に関して
Written by on 2015年5月8日
日に日に透けて見えてくる頭皮、どんどん後退していくこめかみのラインに毎朝鏡の前で憂鬱な気分になるAGA(男性型脱毛症)、仕事でのお辞儀の際やプライベートでも帽子が脱げないなど、お困りの方が増えています。AGAの治療は早い段階での治療開始がすすめられていますが、治療には長い時間とけして安くはない費用がかかり、最近ではAGAによる薄毛の発生が若年化しつつあることにより、十分な費用が用意できずやむなく治療を断念したり中断せざるおえない状況になる方も多くおられ、また個人個人の生活状況や身体的な違いによりますが、AGA治療を開始したからといって必ずしもすぐに髪の毛が生えてくるわけではありません。
カツラを着用することは薄毛治療とは別のアプローチとして植毛や増毛よりもはるかに昔、古代エジプトから日本では醍醐天皇(西暦879年から930年)の時代より禿げ・薄毛を隠すための処置として存在してきました。カツラのメリットは大変手軽に薄毛が隠せ、すぐに見た目が思いどおりに変わる効果があるということです。長い治療期間中ずっと見た目を気にする必要はなく、現在治療中、または治療を行っていない方でもすぐに見た目が若若しくなり自分に自信が持てるようになります。
人毛カツラはカツラの素材に実際にいる人間の頭髪を使用したカツラで、最大のメリットはその見た目や触り心地がとても自然でカツラと気づかれにくいところとまるで自分の髪のようにパーマやカラーリングできること、自由にヘアスタイリングできるところにあります。人毛カツラの特徴として材料となる人間の髪の毛は主に東南アジアや中国の方の髪の毛が使われ、その太さやまっすぐ、うねるなどの癖、色などが個々のカツラで違います。人毛カツラのデメリットは人体に生える通常の頭髪と同じでシャンプーやケアなどのメンテナンスを常時行う必要があること、使い始めは即効性がありすぐに満足のいく仕上がりになりますが、個体差はあるものの人毛であるがゆえに太陽の光で一年ほどすると、変色したり色あせていくので染め直す必要があること、スタイリングしやすいということと同時に形が崩れやすいこと、シャンプーの後や雨でぬれた後に乾きにくいこと(しかし同時により自然に見える)、人口毛のカツラよりも重い、人口毛のカツラよりも購入に費用がかかることなどがあります。
人口毛のカツラの特徴として、カツラの素材はポリエチレンなどの化学繊維と特殊な材料を使い、近年ではその技術の進歩によってかなり自然に見えるようになってきており人の髪の毛の触感にもかなり高いレベルで近づいてきているカツラも多く販売されるようになってきています。人口毛のカツラのメリットは人毛カツラに比べ値段が安いこと、色あせることがほとんどないこと、濡れた後に乾くのが早いのでメンテナンスが楽なことがあります。人口毛のカツラのデメリットはカツラによっては髪の光沢が人工的であまり安いものだと見た目が不自然になりすぐにカツラだとわかってしまうということ、自分の髪となじみにくいこと、ゴワゴワすることがあること、年月が経つと全体や毛先が縮れてくること、価格繊維のため静電気が発生しやすいことなどがあります。
人毛のカツラはもとより、人口毛のカツラはメンテナンス費用が安いのがメリットですが値段が安いものになると不自然になってしまうので購入場所はカツラ専門店や医療用のカツラを扱っている店舗で購入するのが望ましいでしょう。また近年では人毛と人口毛を混ぜたミックスカツラが販売されており、人毛と見間違うほどの品質のものもあって自然に見えるようになり人毛にくらべ人口毛やミックスカツラのシェアが増えています。
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